糖分が多すぎると、せっかく栄養分があるのに、飲むのをためらってしまいます。そこで、砂糖を入れなくても大丈夫な方法を考え、作ってみました。
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赤しそジュース 砂糖の弊害は?
暑い夏にはアイスを食べたり、市販の甘い飲みものをガブ飲みしていませんか?
しかし、こんな甘いジュースを、制限なしに飲んで大丈夫でしょうか? 特にお子さんがいるご家庭では気になると思います。
最近では、子供の肥満も増え、糖尿病の子供も増えていると聞きます。また、糖分の摂り過ぎで、情緒不安定・イライラしたり、すぐキレてしまったり。
甘い物を飲んだりしていると、カルシウムが減ったり免疫力を下げたりします。
砂糖なし 赤しそジュースの作り方
材料- 赤紫蘇1束300gほど
- 水1リットル
- リンゴ酢500cc
- クエン酸小さじ1
- 紫蘇の葉を綺麗に洗う
- 鍋に紫蘇の葉と水を入れて煮る
- 沸騰したら弱火にして4~5分程煮て火を止める
- 紫蘇の葉を取り出し しっかり水気を切る
- 煮汁にリンゴ酢とクエン酸を入れよくかき混ぜる(味見しながらクエン酸の量をお好みで調節)
- 粗熱が取れたら瓶やペットボトルに入れて冷蔵庫で保管
目に見えない位の細かい砂や、虫が混じっていることがあります。念入りに洗ってください。
酸味が強いと胃に負担がかかりますので、そのような場合は水で薄めて程よい味にしてみましょう。
甘みが欲しい場合は
甘みが欲しい・足りない場合は、ハチミツやオリゴ糖を入れてみたり。さらにレモン汁や少量の塩を加えると香りもよく、さっぱりします。
砂糖など甘味料は、作る時に使うと大量に必要ですが、飲む時に使えば好みで調節しながら少ない量で済みます。これはスイーツ作りなどにも応用できます。
例えばケーキ作りで生クリームをホイップする時でも、私は砂糖を加えません。食べる時に好みで蜂蜜なりチョコレートなりで甘さを調整します。
注意点- はちみつは、乳幼児には与えないで下さい。(ボツリヌス症という食中毒になる危険性があります)
- ジュースを作った後の紫蘇は、再利用しますので捨てないで残しておきましょう。(後述します)
- 手作りジュースなので、添加物が入っていません。早めに飲みましょう。冷蔵庫で1ヶ月ぐらいでしょうか。
豆乳ミックス
しそジュースに豆乳を混ぜると、まろやかで美味しくなります。お酢の効果で、ちょっとだけ固まって「飲むヨーグルト」みたい。
割合としては、しそジュース1に対して豆乳2ぐらい。お好みがあるので、少量ずつ試してみてください。
あと、「カルピス」とも合いますよ。
トマトジュース
試しにトマトジュースと混ぜました。他の野菜や果物も入ってないトマトだけのジュース(市販品)です。
トマトの甘みが、ほのかに引き出されて美味しいです。夏野菜でちょうどいいドリンクです。
ミネラル補給も兼ねて、塩をちょっと加えると、より甘さが出るかも知れません。
赤しそジュースの効果・効能
赤紫蘇にはいろんな栄養や効用があります。
アトピー性皮膚炎や花粉症に
紫蘇にはポリフェノールの一種「ロズマリン酸」が含まれており、抗菌作用や抗ウイルス作用があります。
また、赤紫蘇の赤色は、アントシアニン(シソニン)という成分によるもので、アトピー性皮膚炎や花粉症など、アレルギー症状を緩和する作用があります。
最近の研究によれば、パーキンソン病やアルツハイマー病にも効果があるそうです。
老化や生活習慣病予防に
赤紫蘇にはアントシアニンやβ-カロテンが多く含まれていて、強い抗酸化作用や老化の原因になる活性酸素を取り除く作用があります。
殺菌作用や防腐効果
紫蘇特有のニオイ成分は、ペリルアルデヒドという成分によるもので、強い殺菌力があり食中毒予防にも効果的。
お刺身などの「ツマ」に添えてあるのも、この殺菌作用を利用したものです。
また、消化酵素の分泌も促しますので、食欲増進や胃の調子を整えたりする効果もあります。
ダイエット効果
紫蘇に含まれるカリウムが利尿作用を促したり、体内の水分を排出させる働きがあります。
また、ロズマリン酸の成分が糖や脂肪の消化吸収を抑えるので、ダイエット効果にもなります。
貧血や骨粗しょう症予防に
紫蘇には鉄分やビタミンCも多く含まれているので、貧血予防に効果があります。それにカルシウムも多いので、精神安定や骨粗しょう症の予防にもなります。
シソの効果を落とさずに
こんなにも沢山の栄養がありますので、食べないと勿体無いですよね。砂糖はなるべく減らしてさっぱりしたジュースで、暑い夏を乗り切りましょう。
砂糖が多いと、せっかくのシソの効果を落としてしまいます。無糖で作っておけば、どうしても甘いのが欲しいときには甘味を多めに加えればいいわけです。
ジュースを作った後の紫蘇の葉
紫蘇の葉をただ捨てるのはもったいない。ちょっとした手間で「一品」になります。
紫蘇 ちりめん ひじきの煮物
紫蘇を小さく刻んで「ちりめんじゃこ」と「ひじき」を入れて炊くだけです。
味付けは和風だしの素とみりん、醤油だけで、山椒の実を入れれば風味も良くなりますよ。
ゆかり
紫蘇の葉を塩でもみます。出てきた汁は捨てます。次にクエン酸を入れて揉みます。ジップロックに入れて、冷蔵庫で一晩寝せます。
後は、天日干しするか、電子レンジでカラカラに乾燥させて、すり鉢やフードプロセッサーで粉々にします。
しそジュースで夏を爽やかに!
梅干を漬けるのに使う「赤紫蘇」には沢山の効能があり「日本のハーブ」とでもいいましょうか、薬用にも使用されています。
こんなにも素晴らしい紫蘇を利用しないのは、もったいないですよね。しかし、砂糖を沢山入れると効果も半減してしまいます。
慣れれば砂糖なしでも、「さわやかドリンク」として美味しくいただけます。ちょっとハチミツとかカルピスなど混ぜれば甘みも得られます。
他にも、炭酸割り、ヨーグルトに混ぜたり、ゼリーや寒天スイーツなども。