厄除け饅頭を配る時期はなぜ節分?
昔の暦(旧暦)では、「立春」を「一年の始まり」(旧正月・旧暦の正月)としていました。
節分は季節の区切り
「節分」は、立春の前日ということで、「旧暦の大みそか」となります。
「一年の始まり」(旧正月)を迎えるその前に、一年の厄を払う(祓う)という風習が、昔から受け継がれています。年末の「大掃除」と、似たイメージですね。
昔から続く風習なので、現在のカレンダーとは違って、旧暦にもとづいた日程になってます。
そういう訳で、「厄除けまんじゅう」「厄除けぜんざい」といったものは、節分の頃に配ることが一般的になってます。
新しい年を迎える、これから厄年(本厄)に入る、その前に、少しでも災厄の影響を薄めようとするものです。
スーパーなどの一般的なお店で厄除饅頭が売られる時期も、1月中旬から節分のころにほぼ限定されています。
厄除け饅頭とは? 意味や由来
「厄除饅頭」や「厄除ぜんざい」は「小豆(あずき)」を使った食べもの。
小豆に厄よけのチカラ
昔から中国では、小豆の赤い色に呪力(超自然的な力・おまじない)があると考えられていて、「厄払いの食べもの」として日本にも伝わってきました。
小豆を使った食べものとして、「厄除まんじゅう」「厄除ぜんざい」「赤飯」が、神社やお寺で振る舞われる所があるので、現代でも一般に広まったのだと思われます。
お返しは必要?
厄除まんじゅう・厄除ぜんざいを配ってもらった側からすると、何かお礼をしなくちゃいけないような気にもなってしまうところです。
お返しは不要
饅頭・ぜんざいを配ることは、厄となる要素を食べてもらって、無きものとする、というような考え方から、「食べることが人助け」につながる訳です。
ですから、食べる側(もらう側)としては、食べてもらって感謝される側になります。
ということで、お返しは不要なのです。「おいしくいただきました。厄を減らせて良かったですね。」という感じで、お声がけすればよろしいでしょう。
厄除け饅頭を自分で食べる?
中には、周りに配ったりするような友人・お仲間がいないとか、配る雰囲気ではない、なんて場合もあるでしょう。
そんな時は、厄除け饅頭を自分で食べるという人もいらっしゃるようです。
本来は、周囲に配って災厄を薄めてもらう働きなのですが、自分で食べてしまおう!という気持ち。悪くはなさそうです。
厄除け饅頭 通販
通販サイトでチェックしてみたところ、意外と取り扱いが少ないです。
Check!>> 厄除け饅頭【楽天】厄除け饅頭 たねや
有名な和菓子ブランド「たねや」の厄除まんじゅうも人気のようです。
販売期間:1月16日~2月3日
サイト たねや厄除まんじゅう厄除饅頭 あびこ餅本舗(大阪)
大阪では有名な「元祖 厄除饅頭」。日本最古の厄除祈願所「あびこ山大聖観音寺」(あびこ観音)の御用達饅頭です。
「元祖 厄除饅頭」など、定番の和菓子は店頭販売となりますが、ネット通販では、【元祖厄除饅頭「極」】という商品が受注生産で購入できます。(注文は年中可能)
サイト あびこ餅本舗ネット通販アクセス 交通アクセス|あびこ餅本舗
厄除け饅頭の賞味期限
賞味期限はメーカーによって違いますが、製造日から3~5日というものが多いです。
近所や職場など、多くの人に配った方が、厄が薄まっていいですが、あまり日持ちしないので、タイミングを考えて用意しましょう。
厄は「役」との意味も
特に、女性の33歳・男性の42歳は「大厄」と呼ばれ、仕事など、社会的な役割・責任も大きくなる頃と重なります。
身体的な衰えも出てくる年代と、社会的な役割がプレッシャー・ストレスとなり、体調を崩す恐れが大きくなります。
気を引き締めるという意味でも、「厄年」を意識して、いま一度、これまでの生活習慣など見直す機会ととらえることが大切です。
厄除饅頭を配る意義
ご近所や職場などで厄除饅頭を配ることで、厄年に対する啓蒙にもなります。
厄年ってどういう意味があるのか、詳しく知らない人もいるでしょう。
そのような人にも教えてあげて、例え若い人であっても、将来的な身体の衰えに備えることなど、話題にして盛り上がるのもいいでしょう。
厄年だからと暗い気持ちにならず、「お互い気をつけましょう!」という感じで、できるだけ明るい気持ちで乗り切れるといいですね!