いかなごは、大体2月下旬になると、
スーパーの魚売り場に並びます。
いかなごを見つけた時は、
「あっ!いかなごだ!」とつい声が出てしまいます。
関西の人は、それ程くぎ煮を炊くのを楽しみにしてるんですよ。
くぎ煮は甘辛く炊くだけで、大して難しい訳ではありませんよ。
ちょっと注意する所はありますが。
いかなご1kgを炊く場合のレシピとして
1,材料
醤油250g 砂糖(ざらめ)250g~350g
酒50g みりん150g 土生姜50g
2,調理方法
●いかなごをよく水洗いして、ザルに上げて水気を切る。
●調味料を全部入れる。土生姜は皮ごと千切りにします。
●沸騰したら、いかなごを何回かに分けて入れます。
一度に入れると、固まってしまいますよ。ここはポイントです。
●アルミ箔で落とし蓋をします。
落し蓋に4~5箇所穴を開けておきます。
吹きこぼれないように気をつけてくださいね。
ここもポイントです。
●アクを取りながら、20分程中火で炊きます。
箸などで混ぜないで下さいね。
いかなごはデリケートな魚なので、傷れて、魚の形がなくなりますよ。
ここも大切なポイントです。
●汁がなくなってきたら、火を小さくして5分程煮ます。
汁の残り具合を確認して下さいね。焦げたら台無しです。
●出来上がったら、そのまま冷ますか、
ザルにそっと取って冷まして下さい。
はい!出来上がりです。
いかがですか。簡単でしょう?
私の場合は、そこに山椒の実を入れます。
その方が香りも良いし、ピリッとしますよ。
それと日持ちも良くなります。
人によっては、くるみを入れたり、
八朔の皮を千切りにして入れたりされるようです。
いかなごのくぎ煮は、
阪神、淡路地方を中心として作られている家庭料理なんです。
いかなごが解禁になると、
春がやって来ると言われる程、
神戸の春の風物詩になってます。
私の周りの人も皆炊きますよ。
そして、お互いに自分の作ったくぎ煮を持ち寄って味自慢します。
ワイワイ言いながらひとときを過ごします。
”たかがくぎ煮、されどくぎ煮”なんですよ。
それぞれの家庭の味を味あいながら、
世間話をする事が幸せなひとときです。