「みょうが」(茗荷)といえば、夏の薬味として豆腐の上に乗せたりして、食欲増進にもなり、美味しく食べれていますよね。
ただ、昔からみょうがを食べ過ぎると、物忘れがひどくなると言う噂があったりしますが、聞いたことはありませんか?
でも、これは迷信で、みょうがには沢山の薬膳効果があります。今回は、どんな効果があり、その料理方法にはどんなものがあるかを調べてみました。
みょうがの夏バテ防止効果
みょうがは、体を冷やす野菜と思われがちですが、生姜の仲間なので血流を良くしたりするので身体を温める働きもあり、発汗や利尿作用もあって、体外に熱を排出する働きと両方を持っています。
そのため、夏バテにも効果があり、冷房の効いた室内で働いている人は、身体が冷えて不調になる場合がありますが、冷え気味の人にも有効な野菜です。
みょうがには「アルファピネン」という成分が含まれており、消化促進作用もあり、夏バテで食欲のない時でも、あのシャキシャキ感や風味などで、食欲増進にも繋がります。また、「カンフェン」という抗菌作用もありますので、夏風邪予防にも役立ちます。
みょうがの更年期障害や月経痛の予防効果
みょうがには独特の香り成分があります。その成分の「ゲラニオール」はローズオイルなどに含まれている成分で、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌を良くしてくれる働きがあるとされていて、ホルモンのバランスを整える働きがあります。
そのため、更年期障害や月経不順を改善してくれるのに役立つと言われています。それに、エストロゲンはニキビなどの肌荒れにも効果があり、女性にオススメの食材です。
みょうがの鎮痛作用
みょうがの辛味成分である「ミョウガジアール」という成分が、血行を良くして血液サラサラにしてくれます。更に「カンフェン」や「ゲラニオール」という抗菌、鎮痛作用成分で、これらも発汗や血液循環を良くする効能がありますので、肩こりなどの痛みも取れるようです。
食べるだけでなく、痛い所に貼り付けたり、お風呂に入れて匂いを嗅ぐだけでも体がリラックス出来ます。
みょうがの薬膳料理
夏バテで食欲がない時に、胃に優しくスタミナのつくお料理をご紹介します。
梅しそとおかか入り鶏ささ身フライ
材料:鶏のささ身4本 みょうが2本 おかか適量 大葉4枚 梅干し2個 醤油大さじ1杯、お酒大さじ1杯おろし生姜小さじ2杯 みりん小さじ1杯 すりごま適量 小麦粉適量
作り方:
1、鶏ささ身に切れ目を入れて、同じ厚さに開く
2、酒、みりん、醤油、おろし生姜、すりごまを入れて、その中に10~15分漬け込む
3、鶏ささ身の上に潰した梅、大葉 みょうがを乗せて、くるくる巻いて爪楊枝で止める
4、水で溶いた小麦粉の衣をつけて、おかかをまぶし油で揚げ焼きにする
5、食べやすい大きさに切り、盛り付けて完成です。
みょうがとアスパラと豚バラ肉炒め
材料:みょうが4本 アスパラ3本 豚バラ肉300g 塩こしょう少々 マヨネーズ適量
作り方:
1、材料を食べやすい大きさに切り、オリーブオイルで炒めて塩こしょうで味付けする
2、マヨネーズをタレにして出来上がり
鶏手羽先のサムゲタン風
材料:鶏手羽先4本 舞茸1パック ネギ1本 みょうが3本 生姜大さじ1 ニンニク2粒 米と麦合わせて50g 水800ml 酒50ml 鶏がらスープの素大さじ1 塩こしょう少々
作り方:
1、生姜は皮を向きスライスする。ニンニクは皮を向き丸ごと入れる。ネギは5cm位に切る
2、鍋に水と1の材料を入れて、酒、鶏手羽先を入れて煮込む
3、スープの素と舞茸と洗った米と麦を加え、弱火で1時間程コトコト炊く(途中でアクをとる)
4、塩こしょうで味付けする。最後にみょうがのスライスを入れる
オクラとみょうがの薬膳ご飯
材料:オクラ4本 みょうが2本 大葉5枚 かつお1パック醤油適量 ご飯
作り方:
1、ご飯をあらかじめ炊いておく
2、オクラは塩で揉んで茹でておく
3、オクラ、みょうが、大葉は食べやすい大きさにスライスする
4、切った材料を合わせて、カツオと醤油で和える
5、温かいご飯にかけて食べると完成です
まとめ
みょうがは、ほとんどが水分で出来ていて、中には沢山の体に良い成分が入っています。
夏バテ防止効果や女性に嬉しい効能もあり、直接スライスして痛いところに貼れば、痛み止めにもなるようです。
また、みょうがを食べると、物忘れするようになると言われたりしますが、それは迷信。
逆に頭がスッキリして、受験生などにも効果があるようです。体も温めてくれるようなので、この時期に食べたい食材です。