お風呂の掃除で苦労するのが黒カビ落とし。カビ取り洗剤で洗い落としても、一ヶ月もすると、また黒い汚れ・黒カビが生えてきて嫌な思いをするものです。
私も20年以上もこの嫌な繰り返しをしてきました。出来るだけ、長く清潔状態を維持できないかと思っておりました。
そんな時、NHKのテレビ番組「ガッテン」で、カビの話があるとのことで、飛びつきました。
この話は、科学的で、説得力がありました。これを実践してみた結果、風呂場のカビを死滅させた後、カビ無しの清潔状態を長期間(半年ほど)キープすることができました。
風呂場のカビとり50℃90秒で死滅
風呂場のカビ退治
退治はカビの特徴を生かして実行します。先ず、黒カビをカビ取り洗剤できれいに洗い落として下さい。この後は、もうカビは目に見えません。
NPO法人カビ相談センター東京農業大学客員教授 高鳥浩介氏の研究では、カビは50℃で5秒間湯をかけると死滅するとのことです。
しかし、風呂場の環境では繁茂しきったカビなので、深さ0.2~0.3mmまでその根を張っています。従いまして、5秒間では50℃が根っこまで届かないのです。
90秒間はかかります。50℃で90秒間、シャワーで湯をカビにふりかけてください。勿論、温度設定で、丁度50℃がなければ、それ以上であれば良いです。
風呂場のカビは繁殖しやすい
カビの特徴で、カビが増殖しやすい環境は、日本のように湿度が高く、水分が付着している場所です。温暖、寒冷を問いません。逆に乾燥した環境では、カビは繁茂しにくいということです。
従いまして、風呂場はカビが繁殖しやすい最適場所です。カビは、微細でミクロの凸凹が多い板の表面上で繁茂します。
風呂場のあちこちをゴシゴシこすって、掃除しても、カビの繁殖場を作っているようなものです。カビ退治では、できるだけゴシゴシこすらずに、柔らかいスポンジ等を使い洗剤で洗い流すようにして下さい。
カビの正体
カビは胞子です。このカビ胞子は、およそ4億年前には、「プロトタキシーテス」という、高さ8mにもなる巨大なサボテン状のカビ(菌類)として繁茂しておりました。
その後、地球の幾多の大変動を生き延びて、現在は、その末裔として生きているのです。このように、その生命力は如何に強力かが分かります。地球上で最強の生命力を持っている生物の一つです。
家庭の空気中では、カビ胞子は300個~500個/m3浮遊しています。この正体と各特徴を理解して、カビ退治を行いましょう。
50℃5秒で風呂場のカビ無し清潔維持
カビは死滅した後、その場所にまたカビ胞子が飛んできて、1週間~10日で芽を出し始めます。カビの芽が出始めるタイミングでは、まだカビの根は張っていません。
従いまして、本来の条件である「カビは50℃で5秒間湯をかけると死滅する」性質を利用します。
1週間~10日間の間隔で、50℃で5秒間、シャワーの温湯をふりかけて下さい。これだけで良いのです。たわし等でこする必要はありません。
薬剤使わず清潔維持の成功体験
私が経験しました風呂場のカビ退治と、その後のカビ無し状態維持も良い結果となっています。意外とシンプルな方法で実現出来たので満足しています。
カビ無し状態維持には、カビ取り剤は使用していません。カビが生息する様々な場所で、カビの正体と特徴を知っておれば、その退治と無し状態の維持は色々な方法が考えられます。
この成功体験の応用として、まな板のカビについて実践してみました。結果はうまくいっています。瞬間湯沸かし器がありますから、容易に実行できています。
あとがき
現在、私たち家族は、黒カビの無い清潔な風呂場で浴槽に入ったり、シャワーを浴びたりしています。カビ無しの清潔状態は長期間維持出来ています。
お風呂掃除を行っているあなたに、この私の成功体験がお役に立てると幸いです。